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AJOCC競技規則

もくじ

原則

AJOCC公認のシクロクロスレースは、その結果によりJCF公認のレース、JCF主催の全日本選手権、UCI主催の世界選手権の出場にもつながるレースであり、その競技規則についてはUCIおよびJCFの定める最新のものを適用することを原則とする。


UCI | Regulations | PART V: CYCLO-CROSS
JCF | シクロクロス | 競技規則


しかし、これらの競技規則はあくまでプロレベルの競技大会および選手向けに作られており、例えば競技時間などはシクロクロス種目の入門者には向かない面もあるから、AJOCC公認大会では共通の運用規則を別途定めている。これがAJOCC競技規則である。


カテゴリーの区分

共通条件

シクロクロスの大会は主に秋から冬にかけて開催されており、9月始めから翌年3月末までを一つのシーズンとしている。


実力や年齢が様々な選手が参加することから、実力や年齢に応じたカテゴリーを設定し、レースを実施する時間帯を分けている。


実力別カテゴリーでは、初参加者は原則として初級カテゴリーからの出走となる。レースで所定の成績を収めると、上位のカテゴリーに認定され、次のレースではそのカテゴリーでの出走となる。


年齢別カテゴリーについては、大会当日の満年齢ではなく生まれ年で区分され、シーズンを通じて同じカテゴリーとなる。2025-2026シーズンの場合は、2026.12.31-23:59時点での年齢がカテゴリーの名称に適合する競技年齢となる。


シクロクロス年齢表: 2025-2026cxagetable.pdf


男子エリート

中学生以上の男子選手は、男子エリートカテゴリーのレースに参加することができる。


初参加の場合は、原則としてME4からの出走となる。


大会により、2008年生まれ以降(おおむね高校生以下)の選手向けに別途年齢別カテゴリーを設定する(後述)


男子エリート
カテゴリー 生まれ年 規定時間 初参加
ME1 ~2007 60分 -
ME2 ~2009 40分 -
ME3 ~2011 30分 -
ME4 中1以上 30分

男子マスターズ(実力別)

1991年生まれまで(おおむね34歳以上)の男子選手は、男子マスターズカテゴリーのレースに参加することができる。男子エリートのレースにも出走することができるが、相互の選択には制限がある(後述)


初参加の場合は、原則としてMM3からの出走となる。


マスターズ(実力別)
カテゴリー 生まれ年 規定時間 初参加
MM1 ~1991 40分 -
MM2 ~1991 30分 -
MM3 ~1991 30分

男子マスターズ(年齢別)

大会により、マスターズを年齢別で実施する。地域および主催者によって、実施するカテゴリー方式が選択される。


2025-2026シーズンより、マスターズの年齢別は10年刻みから5年刻みに変更される。


必ずしもすべての年齢別カテゴリーが実施されるわけではなく、また実施されても混走となる場合がある。


マスターズ(年齢別)
カテゴリー 生まれ年 規定時間 初参加
MM35-39 1987~1991 30~40分
MM40-44 1982~1986 30~40分
MM45-49 1977~1981 30~40分
MM50-54 1972~1976 30~40分
MM55-59 1967~1971 30~40分
MM60-64 1962~1966 ~30分
MM65-69 1957~1961 ~30分

MM70-74以降も、参加者のいる限り5年刻みで設定される。


女子エリート・マスターズ

中学生以上の女子選手は、女子エリートカテゴリーのレースに参加することができる。


初参加の場合は、WE2またはWE3を選択することができる。


1991年生まれまで(おおむね34歳以上)の女子選手は、女子マスターズカテゴリーのレースに参加することができる。女子エリート系統のレースにも出走することができるが、相互の選択には制限がある(後述)


女子
カテゴリー 生まれ年 規定時間 初参加
WE1 ~2009 40~50分 -
WE2 中1以上 30分
WE3 中1以上 15分程度
WM ~1991 30分

男女ジュニア・U17・U15

年齢の若い選手については、以下を理由として年齢別カテゴリーを設定することがある。


  • 同世代の選手同士の競争により育成を図ること。
  • 身体への過度な負担を防ぐためレース時間を制限しており、上位カテゴリーでの出走ができないこと。
  • そのために年齢の若い選手が下位カテゴリーで入賞し続けるのを避けること

年齢別カテゴリーが設定されている場合は、年齢別カテゴリーへの参加が原則となる。実力別カテゴリーへの参加は、主催者の裁量による。しかしいずれの場合も、いわゆるダブルエントリーや、本来の規定時間を超えた規定時間の出走は認められない。


ジュニア U17・U15
カテゴリー 生まれ年 規定時間 MTB
MJ 2008~2009 40分 -
WJ 2008~2009 40分 -
MU17 2010~2011 30分
WU17 2010~2011 30分
MU15 2012・中1 30分
WU15 2012・中1 30分

年齢別カテゴリーの設定されていない年齢(U23以上)となり、実力別の上位カテゴリー(ME2やWE1等)の認定を求める場合は、新たに参加する大会の主催者に問い合わせること。


キッズ(小学生)

小学生以下は、男女混合カテゴリーとする。


生まれ年ではなく、日本での学年を基準とする。


キッズ
カテゴリー 学年 規定時間 MTB
CK3 小5・小6 10分程度
CK2 小3・小4 10分程度
CK1 小1・小2 10分程度

早生まれでない小学6年生(MU15年齢・WU15年齢)の選手のうち、全日本選手権に参加意欲があるなど、規定時間30分でのレースを特に希望する選手は、MU15・WU15への参加を認めることがある。参加する大会の主催者に問い合わせること。(2025.10.11追記)

エリートとマスターズの選択

1991年生まれまで(おおむね34歳以上)の男子・女子の選手は、エリート系統のカテゴリーと、マスターズ系統のカテゴリーを選択して出走することができるが、相互の選択には制限がある。制限は、JCXシリーズ戦と、JCXシリーズでないAJOCC公認大会(通常戦という)では異なる。


通常戦・男子

過去のシーズンも含めて初参加で、AJOCC認定カテゴリーを持っていない場合は、エリート系統(ME4)と、マスターズ系統(MM3またはMM35-39等の年齢別)のどちらかを選択して出走することができる。


ひとつのシーズンでどちらかに出走したあとは、そのシーズン内にエリート系統とマスターズ系統を変更することはできない。


ただし、マスターズ系統のカテゴリーが全く開催されない大会に参加する場合は、下記の移行条件に応じたエリート系統のカテゴリーから出走することができる。


過去のシーズンでAJOCC公認大会に出走した経験があり、AJOCC認定カテゴリーを持っている場合は、ひとつのシーズンで最初の大会に限り、相互にカテゴリー系統を移行することができる。


  • 男子エリートから男子実力別マスターズ
     ME1 → MM1
     ME2 → MM2
     ME3・ME4 → MM3
  • 男子実力別マスターズから男子エリート
     MM1 → ME2
     MM2 → ME3
     MM3 → ME4

男子年齢別マスターズに移行した場合は、年齢に応じたカテゴリーへの参加となるが、認定カテゴリーについては男子実力別マスターズに移行したものとして取り扱う。


  • 男子エリートから男子年齢別マスターズ
     ME1~ME4 → MM35-39~(すべて)
    ※ただし、元のカテゴリーに応じてMM1~MM3の認定を保持

男子年齢別マスターズから移行した場合は、過去にエリートまたは実力別マスターズ参加経験がなく、カテゴリーの認定がない場合はME4への参加となる。


通常戦・女子

過去のシーズンも含めて初参加で、AJOCC認定カテゴリーを持っていない場合は、エリート系統(WE2またはWE3)と、マスターズ系統(WM)のどちらかを選択して出走することができる。


ひとつのシーズンでどちらかに出走したあとは、そのシーズン内にエリート系統とマスターズ系統を変更することはできない。


ただし、マスターズ系統のカテゴリーが全く開催されない大会に参加する場合は、元々保持しているエリート系統の認定カテゴリーから出走することができる。


女子マスターズに移行した場合でも、そのシーズン内は元の認定を保持する。


WE1に認定されている選手がWMに出走した場合でも、WMの設定のない大会ではWE1からの出走となる。


  • 女子エリートから女子マスターズ
     WE1~WE3 → WM
    ※ただし、元のカテゴリーの認定を保持

女子マスターズから移行した場合は、過去にエリート参加経験がなく、カテゴリーの認定がない場合はWE2またはWE3への参加となる。


JCX戦

JCF公認たるJCXシリーズレースにおいては、マスターズをJCF主催の全日本選手権と同様の年齢別での実施とし、その出走資格についても全日本選手権と同様とする。


通常戦でエリート(ME1~ME4・WE1~WE3)に出走している選手でも、JCX戦に限り、年齢別マスターズ(MM35~MM60・WM)に出走することが可能である。


通常戦でマスターズ(MM1~MM3・MM35~MM60・WM)に出走している選手は、JCX戦のエリート(ME1~ME4・WE1~WE3)には出走できない。


(2025.11.7追記)JCXシリーズレースで、同一シーズンにエリート系統・マスターズ系統を行き来して出走することはできない。


※追記は規則の変更ではなく、既に運用中の規則を明確化したものであることに留意。

参考: 2024-2025シーズンはここが変わる!!(追記ここまで)

昇格・残留・降格

AJOCC認定カテゴリーのうち、実力別のカテゴリー系統は昇格・残留・降格基準が定められており、参加者は認定されたカテゴリーのレースにのみ出走することができる。


レースで所定の成績を収めると「昇格」となり、そのシーズンではより上位のカテゴリーに認定される。


昇格対象者の人数は、カテゴリーごとに異なる。また、出走者の人数によって変動する。出走者には、DNSを含まず、DNFを含む。


男子エリートの昇格基準

新規参加者は原則としてME4に認定される。他種目での実績により上位カテゴリーからの参加を希望する場合は、参加を予定する大会の主催者に問い合わせること。


昇格人数
出走人数 ME2→ME1 ME3→ME2
ME4→ME3
1~4名 0名 0名
5~9名 1名(2回)* 1名(2回)*
10~19名 1名 1名
20~29名 2名
30~39名 2名 3名
40~49名
50名~ 3名

*出走人数5~9名の場合、同一シーズンに2回対象となると昇格。


入賞者が年齢によるレース時間の制限により、上位カテゴリーへの昇格対象とならなかった場合、次位の者を昇格対象者とする。


男子マスターズの昇格基準

新規参加者は原則としてMM3に認定される。他種目での実績により上位カテゴリーからの参加を希望する場合は、参加を予定する大会の主催者に問い合わせること。


昇格人数
出走人数 MM2→MM1 MM3→MM2
1~4名 0名 0名
5~9名 1名(2回)* 1名(2回)*
10~19名 1名 1名
20~29名 2名
30~39名 3名
40~49名 2名
50名~

*出走人数5~9名の場合、同一シーズンに2回対象となると昇格。


男子年齢別マスターズのレースでの成績による、実力別マスターズの上位カテゴリーへの認定は廃止された。


女子エリートの昇格基準

新規参加者は原則としてWE2またはWE3に認定される。その2つは、参加者の選択による。


WE3からWE2への昇格は、自主申告による。


他種目での実績によりWE1からの参加を希望する場合は、参加を予定する大会の主催者に問い合わせること。


昇格人数
出走人数 WE2→WE1
1~4名 0名
5~9名 1名(2回)*
10名~ 1名

*出走人数5~9名の場合、同一シーズンに2回対象となると昇格。


入賞者が年齢によるレース時間の制限により、上位カテゴリーへの昇格対象とならなかった場合、次位の者を昇格対象者とする。


WE2からWE1への自主申告による昇格申請は廃止とし、出走人数と成績による自動的な昇格認定とする。


複数カテゴリー合算開催での昇格基準

  • 複数カテゴリー合算で開催されたレースについては、上位カテゴリーと同条件の昇格基準となる。(ひとつのカテゴリーが10名未満の地域等で行われる場合があり、事前の大会要項を確認すること。)
  • ▼ 男子エリート
    レースカテゴリー ME3+4 → ME2 へ昇格
  • ▼ 男子マスターズ実力別
    レースカテゴリー MM2+3 → MM1 へ昇格
    レースカテゴリー MM1+2+3 → 1位は MM1 へ昇格、2、3位は MM2 へ昇格*
    (*)MM1 の選手が1~3位のときはそれより下位の者が繰り上がりで昇格になることはなく、また昇格人数は出走人数により判断される。(『昇格人数→MM2』の出走人数基準を適用する。)

残留・降格基準

実力別カテゴリーでは、シーズンごとの成績を考慮して、そのシーズン終了後に認定カテゴリーの残留・降格を決定する。


残留・降格は、AJOCC総合ランキングの順位または獲得ポイントによる。残留基準順位で複数の選手が同順位となった場合は、その順位の選手全員を残留とする。


WE1については、シーズン内にWE1に出走し、WE1のAJOCC総合ランキングに掲載されたことをもって残留とする。


昇格となったシーズンは、ランキングにかかわらず降格対象とはならない。


残留基準
カテゴリー 残留基準
ME1 240位以上
ME2 260位以上
ME3 280位以上
MM1 80点以上
MM2 40点以上
WE1 WE1出走

AJOCC総合ランキング

AJOCC総合ランキングでは、シーズンごとに各大会で獲得されたAJOCCポイントを加算する。


ポイントは、各カテゴリーごとに分けて加算され、合算されることはない。


獲得できるAJOCCポイントは、JCX戦か通常戦かにより異なる。通常戦の場合は、出走人数により異なる。出走者には、DNSを含まず、DNFを含む。


DNSとなった場合は、ポイントは加算されない。DNFなど順位がつかなかった場合は、0点加算となり、ランキングには掲載される。80%ルールによりコースから除外された場合は、順位がつけられる。


同ポイントの場合は、最高獲得ポイントの高い順に順位を決定する。


上位カテゴリーへ昇格となったとき、保有ポイントは移行されない。また、昇格前のカテゴリーのランキングには残らない。


AJOCC
ポイント表
順位 出走人数(JCX戦以外) JCX戦
1~19名 20~39名 40名~
1位 100 150 180 200
2位 80 120 150 160
3位 70 100 130 140
4位 60 90 110 120
5位 50 80 100 110
6位 42 70 90 100
7位 34 60 80 90
8位 28 52 70 80
9位 22 45 60 70
10位 17 39 52 60
11位 12 34 46 58
12位 8 30 42 56
13位 7 27 40 54
14位 6 26 38 52
15位 5 25 36 50
16位 4 24 35 48
17位 3 23 34 46
18位 2 22 33 44
19位 1 21 32 42
20位 - 20 31 40
21位 - 19 30 39
22位 - 18 29 38
23位 - 17 28 37
24位 - 16 27 36
25位 - 15 26 35
26位 - 14 25 34
27位 - 13 24 33
28位 - 12 23 32
29位 - 11 22 31
30位 - 10 21 30
31位 - 9 20 29
32位 - 8 19 28
33位 - 7 18 27
34位 - 6 17 26
35位 - 5 16 25
36位 - 4 15 24
37位 - 3 14 23
38位 - 2 13 22
39位 - 1 12 21
40位 - - 11 20
41位 - - 10 19
42位 - - 9 18
43位 - - 8 17
44位 - - 7 16
45位 - - 6 15
46位 - - 5 14
47位 - - 4 13
48位 - - 3 12
49位 - - 2 11
50位 - - 1 10
51位 - - 1 9
52位 - - 1 8
53位 - - 1 7
54位 - - 1 6
55位 - - 1 5
56位 - - 1 4
57位 - - 1 3
58位 - - 1 2
59位 - - 1 1
60位 - - 1 1
61位~ - - 0 0

機材

【バイク】

  • ME1、ME2、WE1、MM1、MJ、WJ については、競技規則に則ったシクロクロスバイクで出走すること(フラットバーや規則外タイヤでの参加は不可)。
  • それら以外についてはシクロクロスバイクでの出走を強く推奨(*)する。
  • (*)スタート時の安全確保の点から、フラットバータイプの車両はスタート位置を後方とする場合があるため、大会主催者の判断に従うこと。
  • イベントによってはファットバイクなどに関して規制を設ける場合があるため、大会主催者の判断に従うこと。
  • CK に関しては特に規制を設けない。

【タイヤ】

  • シクロクロス競技におけるタイヤ幅は実測33mmを超えないことと競技規則で定められている。
  • 組み合わせ上実測33mmを超えるアッセンブル(例:ワイドリムに32mmチューブレスタイヤをはめて実測33mmを超える場合など)は認めない。
  • タイヤラベル類の偽造行為は、いかなる場合も認めない。

【ヘルメット】

  • JCF公認ステッカーのついた自転車用ヘルメット、または同等の安全性の自転車用ヘルメットを着用すること。

JCF登録

・AJOCCシクロクロスは競技会であり、競技規則を遵守して競技に参加することの自覚を高めるため、選手にはJCF(公益財団法人日本自転車競技連盟)競技者登録を推奨する。
・JCF公認大会 および UCI大会においては一部カテゴリーでJCF登録が必要となる。またそれ以外の大会でも主催団体によってJCF登録が必要となることがある。各大会の開催概要を確認すること。


 ・JCF登録について
 ・賠償責任保険について
 ・臨時登録について:通年の競技者登録をしていない場合、エントリー時に臨時登録料を支払い当日限り有効なJCF臨時登録をすることで受け付ける大会がある。

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