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「シクロクロス運営者講習会」報告

8月過日、AJOCCシクロクロス大会主催者および運営メンバー向けに、「シクロクロス運営者講習会」を東京都内で行いました。

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講師はUCI国際コミッセールの菊池津根徳氏(大阪府)。シーズンイン前に、運営ノウハウの共有、イレギュラーケースへの対応方法を習得すべく、全国より約25名の関係者が集まりました。

シーズンインと重なるタイミングではありますが、シクロクロス競技に参加する選手・関係者の皆様へ共有したい点を、特に招集とスタート手順に絞って報告させていただきます。


Q「スタート前の招集は何分前が適切?」

A「基本はスタート定刻の10分前から。ワールドカップや世界選手権では8分前からのこともある。(想定選手数は80名)

*地域やカテゴリーにより特例もあり得るので、選手は必ず大会現地で確認すること!

真冬に行われることもあるシクロクロスでは、気象条件によってそれより招集開始時間を遅らせることもある(選手を寒気にさらさないための配慮)。」


Q「招集では名前は呼ぶの?遅刻した場合は?」

A「招集では、ゼッケンナンバーのみを2回コールするのが基本。2回コールされて居ない場合は、飛ばして次の選手のコールに移る。飛ばされた選手が遅れて招集エリアに現れた場合、その時点で招集員の指示に従って入場することが出来るのがルール。

ただ、招集の流れや、招集員の仕事を止めないようにする配慮が、遅れてきた選手には求められるだろう。」


Q「スタートエリアに入ったあと、スタート前に選手が機材の異変に気付いた場合は?」

A「スタート合図前であれば、まずチーフコミセールにアクシデントの報告をする。チーフコミセールは、30秒~90秒の間でスタート遅らせることができる(時間はチーフが決定する)。選手はその場でチームメイトの手を借りて作業することができる。パンクの場合、規則に則ったホイールであればその場で交換することができる。

ただしスタートを90秒以上遅らせることはない。

異変に気が付いたのがスタート合図のあとであれば、選手は必ず次のピットまで行ってから機材を修理しなければならない。」


Q「招集時のタイヤ幅チェックで、33mm以上の規則外タイヤであると指摘を受けた選手は、スタート位置はどうなる?」

A「当然、招集エリア外で規則に則ったホイールを受け取って交換、または自分でクルマに戻って交換することになるだろう。その後は、招集に遅れてきた場合と同じ対応=その時点で招集員の指示に従って入場することになる。」


Q「スタートまでの基本的な時間的流れは?」

A「10分前:選手が招集エリアに集合、順次招集(コールアップ)開始。

 スタート3分前まで、各メディアは撮影可能。またチームメイト(補助員)が選手の傍にいることも可能。

 スタート2分前のアナウンスで、補助員はスタートエリアから退場すること。

 スタート1分前のアナウンスで、許可されたTVカメラクルーとスターター以外はスタートエリアから退場していること。

 スタート30秒前で、TVカメラクルーも退場し、レースTD(テクニカルデレゲート)の手によりスタートライン上のテープが外される。

 チーフコミセールが確認後、定刻にレーススタート。」


今シーズン、安全で公平なレースが全国で行われることを願います。

report:影山善明

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